Vol.105 3.11を迎えて
こんにちは。
フリーアナウンサー、防災士の岡本祥子です。
「防災365 1日1アクション」
105日目の今日は…
「3.11を迎えて」です。
今日は3月11日。東日本大震災から11年。
今年は新型コロナウイルスやウクライナ情勢のニュースが多く
メディアで震災について振り返る特集が丸10年だった去年と比べると少ないなと感じます。
それでも、今年は11年前のあの日と同じ金曜日。
みなさんがそれぞれの3.11に思いを馳せていることと思います。
11年前、あなたは何をしていましたか?
TBSラジオのキャスターだった私。
その日は勤務はお休みで自宅で翌日の中継の準備をしているところに大地震がやってきました。
私にできることは伝えること。と、
無我夢中で自宅周辺の取材から始め、自転車で10駅先の街まで向かい、メールや電話でレポートを続けました。
今でもその日のことは鮮明に覚えています。
恐らく、皆さんもすぐに思い出せることでしょう。
もし、今、同じような災害が起こったら…
同じように動けるか?
私はできません。
なぜなら、生活環境が大きく変わっています。
1番大きいのは家族が生まれ、2児の母親になっていること。
そう刻一刻と自分を取り巻く生活は変わっているのです。
災害への備えは、
今の自分の環境に必要なものに合わせていかなければいけないです。
とはいえ、日頃からどんな備えが必要なのか?
防災と一括りにしてしまうと、
やることが多すぎてよくわからないし混乱してしまいますよね?
そこでお子さんがいる方にぜひ読んでいただきたい本をご紹介します!
「子どもを守る防災手帖」
(MAMA-PLUG著/KADOKAWA 1200円(税別)
東日本大震災、熊本地震など全国各地で頻発する災害で被災したママのリアルな経験を基に
子育て家庭の本当に必要な対策がまとめられた一冊です。
被災ママの声は実に1089人分!
本当にためになるし、そのときの状況を思うと心苦しくなる場面もあります。
さらに、
生きる力を高めるアクティブ防災についても学べ、
書き込めば、そのまま被災時に使えるワークノート付きなので
今すぐ子どもと一緒に始めることができます!
持っていて、絶対に役に立つ本です。
ぜひご家庭に一冊お持ちください。
この日を迎えて思い出すのが去年Twitterでテレビディレクターの米田裕一さんが紹介した
サンドウィッチマンのお二人の言葉。
サンドウィッチマンさんに
震災から10年という節目なので
宮城と中継しますとお伝えしたら
「ほんとは
節目なんてないんですけどね
ただ10年たっただけ
また明日が来るだけ」
と言われた。
本当にそうだ。
区切りなんてない。
これまでも、これからも続く。
節目とは身勝手な表現だった。
もちろん3月11日は、特別な日。
だけど、記念日のように今日一日が特別ではない。
これまでも、これからもずっと続くものなのだと
私もこの言葉を聞いてハッとさせられました。
これまでも、これからも。
今の自分にできることを続けていきたいと思います。
105日目の今日は「3.11を迎えて」
今日はここまで。
明日も一緒に1アクションを続けましょう!