Vol.96 読んだことある?子どもの学校や園の災害対応
こんにちは。
フリーアナウンサー、防災士の岡本祥子です。
「防災365 1日1アクション」
96日目の今日は…
読んだことある?子どもの学校や園の災害対応です。
ずばり、お子さんが学校や幼稚園、保育園で大地震などの災害に遭った場合の学校側の対応は頭に入っていますか?
避難訓練や引き渡し訓練は定期的に行っていますが、
いざ、本当の災害が発生したときにどんな対応をするか曖昧ではありませんか?
多くの自治体では、公立の幼稚園・小・中学校を対象に大規模地震が発生した場合や台風接近・通過等での対応についてのガイドラインを作成しています。
大規模地震が発生した場合の対応については
・登校前に大規模地震が発生した場合
・在校中に大規模地震が発生した場合
・登校・下校途中に大規模地震が発生した場合
の3つの場面を想定して対応方法を提示しています。
また、我が家の子供が通っている私立保育園でも、登園前と在園時での対策を園のしおりなどで周知しています。
ぜひ、お子さんの通っている学校や園の対策を改めてご一読ください。
さらに詳しいシミュレーションも
我が家のある東京都調布市ではガイドラインだけでなく、各小・中学校別に、震災時対応のシミュレーションを作成。
市のホームページで公開しています。
調布市立小・中学校の震災時対応シミュレーション(第三版)
👆こちらのリンクからご覧ください👆
例えば、我が家の息子が通っている小学校では
震度7の首都直下型地震発生後4日目までのシミュレーションが12ページに渡って作成されています。
このシミュレーションを読むと学校は児童だけの対応だけでなく、地域の方を受け入れる避難所という側面があることがわかります。
気になるシミュレーションの中身
学校の現状、想定される係(児童対応班、避難所支援班、)がまとめられた後に
震災発生直後から4日目までの状況や対応について時系列で細かく記載されています。
この時系列を読むと、子どもたちの安全を確保後、なんと地震から約20分後には保護者に対し児童の状況報告と引き取り依頼をし、保護者への引き渡しが始まることになっています。
数時間後に想定される余震時の動きも詳しく記載。
さらにシミュレーションでは、地震から2時間後の児童引き取り率は5%、5時間半後でようやく20%に達するという予測も書かれています。
対応を知っておく大切さ
震度7相当の地震が発生した際は、子どものお迎えはそのくらい容易ではないということがわかるとともにすぐにお迎えに行けない状況となっても学校が子供を守ってくれることがわかります。
「震災時に慌てなくても子どもの命は最大限守られる体制にある」
このこと知るだけで、万が一の際にパニックにならずにまずは身の安全を守ることができるのではないでしょうか?
個人的にはこれだけリアルな想定がなされた中での避難訓練や防災教育は信頼が高いと感じています。
皆さんのお住まいの自治体でも様々な災害を想定した対策がなされているはず。
ぜひ、自治体のホームページやお子さんの通う学校や園のおたよりなどを見直し、それぞれの対応策を確認してみてください。
96日目の今日は、子どもの学校や園の災害対応は?
今日はここまで。
明日も一緒に1アクションを続けましょう!