Vol.37 公衆電話、使えますか?
こんにちは。
フリーアナウンサー、防災士の岡本祥子です。
「防災365 1日1アクション」
37日目の今日は…
「公衆電話、使えますか?」です。
震災時は電話がつながりにくくなる可能性が高いので
昨日、一昨日と声の伝言板「災害用伝言ダイヤル(171)」と文字で安否を伝える「災害用伝言板(Web171)」についてご紹介しました。
今日は携帯電話がつながりにくかった2011年の東日本大震災で、とても役に立った公衆電話について取り上げます。
東日本大震災時は携帯電話・スマートフォンの回線が混雑していてしばらくつながりませんでした。
その時に私はテレフォンカードと小銭が手元にあったため
公衆電話を使って会社や実家に電話をし安否確認ができた経験があります。
子どもは公衆電話のかけ方を知らない
携帯電話が普及してからは、公衆電話を使用する機会が減り、街中でも数が減っています。
我が家がよく行く公園には電話ボックスがありますが、
子どもたちだけで公衆電話を使えるか?と聞かれたら
正直、使えないと思います。。。
生まれたときから電話はスマホでかけるもの。が当たり前になっている現代の子どもたち。
公衆電話のかけ方を見て覚える機会が全くないので、一から教えておくことが必要です。
子どもが楽しくかけ方を覚えられるページ
子どもが楽しくかけ方を覚えるのにおすすめなサイトがあります。
それは、NTT東日本のホームページにある「はじめての公衆電話キッズページ」
こちらでは公衆電話の基本的なかけ方を動画とマンガで紹介しています。
Youtubeも
今やYoutubeが生活の一部になりつつある子どもたちには動画もアップされています。
雑誌の付録にもなった公衆電話
小学館の月刊誌「幼稚園」では去年の5月号で公衆電話が付録になりました。
紙でクラフトして本物そっくりの公衆電話が完成し、家で使い方が覚えられるという代物でした。
我が家も購入して、子どもたちと遊びながら使い方を学びました。
使い方がわかっても、公衆電話に使う10円玉、100円玉がなかったり、
かける相手の電話番号がわからなければ役に立ちません。
スマホの普及で、大人の私達も電話番号を覚えたり、控えることがなくなりましたよね?
子どもたちがいざというときに公衆電話を使って、必要な相手に電話をかけられるように
小銭の準備と連絡先リストを作っておくことも大切です。
10円で何秒話せるの?
また公衆電話でかけられる時間には限りがあることも予め子どもたちに伝えましょう。
おそらく、災害時に連絡を取る相手先は携帯電話が多いでしょう。
みなさんは10円で何秒話せるか知っていますか?
公衆電話から携帯電話への通話料は各携帯会社によって違いはあるものの、
日中、10円で話せるのはおおよそ9秒~15秒です。
とてもじゃないけれど10円じゃ足りません!
災害時に公衆電話を使う際は、思い切って100円玉でかけましょう。
37日目の今日は「公衆電話、使えますか?」
今日はここまで。
明日も一緒に1アクションを続けましょう!