Vol.101 SDGs 防災からできること②
こんにちは。
フリーアナウンサー、防災士の岡本祥子です。
「防災365 1日1アクション」
101日目の今日は…
「SDGs 防災からできること②」です。
みなさんにも浸透してきたSDGs。
このブログでは防災の取り組みや災害時、災害後にできるSDGsを考えてみます。
数回に分けて、SDGsのために防災からできることを一緒に考えていきましょう!
今回は17のゴールのうち
「⑪住み続けられるまちづくりを」のためにできること。
これは災害に強いまちづくりを進めることが重要になってきます。
地震や津波、台風など災害そのものに強いハード面の整備はもちろん、
万が一災害が発生しても速やかに避難でき、コミュニティを維持できるソフト面でのまちづくりが当てはまります。
まちづくりの担い手は?
まちづくりは行政が行うものと決めつけていませんか?
最終的な決定は行政に委ねられるものかもしれませんが、
その主役はまちで暮らす私たちです。
ハード面に関しても、自分たちが暮らす地盤を確認したり、
日々の生活でちょっとした変化に気づいたりすることで声をあげることが防災のための修繕や開発・工事につながります。
ソフト面に関しては、
日頃から自治会に参加する、児童館に足を運ぶ、サークルに参加するなど地域のコミュニティを築いておくことが大切です。
深い間柄にならなくてもいいんです。
挨拶程度の間柄であっても顔見知りであれば、いざというときに躊躇することなく助け合いができますよね。
一人暮らしの方などはなかなか難しいかもしれませんが、
例えば、住まいの近くに馴染みのお店を作るとかジムに通うなどでも近所の顔見知りを増やすことができるのではないでしょうか?
災害後のコミュニティの形成と維持
住み続けられるまちづくり。
これまで発生した大震災でもコミュニティの形成と維持は課題になっています。
壊滅的な被害が発生した地域では、その住民たちが一緒に同じブロックの仮設住宅に住めるように配慮されたり、原発事故に見舞われた福島県の双葉町は全町民が埼玉県加須市に集団避難したりした事例もあります。
災害が発生しても人と人とのつながりを保ち、みんなで元の場所へ戻れるようにする。
これは住み続けられるまちづくりにとって理想の形です。
しかしながら、復興に時間がかかる中で、避難した地域で新たな生活基盤を築く方も多く、
再び災害に遭うかもしれない不安や経済的な問題も重なり、元の場所へ戻る方は多くないのが現実です。
ハード面で災害に強いまちづくりを進めながら、災害が発生することを想定したまちづくりが
多くの人が住み続けられるポイントになるのではないでしょうか?
101日目の今日は、SDGs 防災からできること②
「⑪住み続けられるまちづくりを」
今日はここまで。
明日も一緒に1アクションを続けましょう!