Vol.82 急な断水!!被災地を出ることも選択肢に
こんにちは。
フリーアナウンサー、防災士の岡本祥子です。
「防災365 1日1アクション」
82日目の今日は…
「急な断水!!被災地を出ることも選択肢に」です。
一昨日の夜に発生した、千葉県北西部を震源とする地震。
最大震度5強を観測し、首都圏にお住まい、お仕事中の方は強い揺れにびっくりされたと思います。
その中で私が気になったのは、首都圏の複数の地域で発生した水道管の破裂による漏水です。
また今週のニュースでは、10月3日に和歌山県和歌山市で発生した水管橋の崩落について報じられていましたね。
この影響で和歌山市内の1/3にあたる約6万世帯が断水しています。
水道管を仮設する工事が急ピッチで進められていますが、断水解消は早くても今日、9日になる見込みだそうです。
台風でも地震でもなく、突然訪れた断水。
和歌山県は台風の影響が多い地域ですので、普段からの備えもしっかりされているご家庭が多いと思いますが、
急な断水。しかも1週間も水道が使えないとなり、大変な思いで過ごされていることと思います。
水が使えないと料理も洗濯もトイレもお風呂も歯みがきもできません。
赤ちゃんの粉ミルクも満足に作れないことでしょう。
とくに赤ちゃんや小さなお子さんがいるご家庭では、水を自由に使えずに疲労困憊だと思います。
そんなときにぜひ、選択肢に入れてもらいたいのが「我慢せずに被災している地域の外に出る」こと。
もちろんご実家や親戚、友人宅でもいいですし、
今回であればホテルなど宿泊施設を利用するのも手です。
これは距離の近さは遠さは関係なく、被害がない地域で過ごすということです。
学校や仕事で家から離れられない事情がある場合は
例えば、水道が使える近い地域で外食やコインランドリーを使い、お風呂はスーパー銭湯など
極力、外で済ませられる物は外で行いましょう。これだけでもストレスは減ってくると思います。
これは、断水時だけでなく大地震や台風など自然災害で被災した場合も同じです。
「災害時」だから我慢し過ぎることは心身ともに良くありません。
特に育児中は余裕がないので、少しでも負担を軽くできる選択肢を予め考えておきましょう。
今回、崩落した水管橋は作られてから約50年。
原因は調査中とのことですが老朽化も原因の1つに当てはまるでしょう。
さて、私達の身の回りのインフラ設備ですが、
高度経済成長期に作られたものが多く、今まさにインフラの老朽化が問題になっています。
今回の和歌山のような断水は、決して他人事ではなく全国のどこでもいつ起きてもおかしくないことなんです!!
いつインフラが急に使えなくなっても慌てないように、非常時の過ごし方を考えましょう。
82日目の今日は「急な断水!!被災地を出ることも選択肢に」
今日はここまで。
明日も一緒に1アクションを続けましょう!