Vol.13 自宅の危険度を確かめよう
こんにちは。
フリーアナウンサー、防災士の岡本祥子です。
「防災365 1日1アクション」
13日目の今日は…
「自宅の危険度を確かめよう」です。
今日からは、いよいよ家での防災対策を確認していきますよ。
自宅の危険度とは、簡単に言うと
「自宅が耐震改修が必要かどうか?」の度合を確認することです。
なぜ建物の耐震が重要なのか?
1995年の阪神・淡路大震災は、家屋の全壊、半壊がともに10万棟以上、
死者6400人余のうち8割は家屋の倒壊による圧死、窒息死という甚大な被害をもたらしました。
被害を受けた建物の多くが現在の耐震基準(1981年以降)を満たさなかった古い家屋でした。
一方、2016年に発生した熊本地震では築浅でも倒壊した家屋もあり、
その多くが柱や筋かいの接合部が不十分だったと言われています。
加えて、現在の耐震基準は連続的に起こる地震を想定されたものではないため、
繰り返し発生した地震により、耐震性が低下したことも原因ではないかと言われています。
ですから、自宅の危険度を把握することが
耐震補強や災害時に自宅にとどまるべきかどうかの判断材料になるのです。
自宅の危険度を確認する6つのポイント
①1981年5月以前に建てられた建物かどうか
②過去に震災や浸水等の災害やシロアリの被害等にあい、部分的な修繕が施されている
③増築を2回以上行った
④大きな吹き抜けがある
⑤1階の柱の数が2階よりも少ない
⑥屋根が壁に対して重い
まずはこの6点を確認してください。
インターネットで耐震診断
上記のポイントで不安がなかった方も含めて
ぜひ皆さんに確認していただきたいのが
日本建築防災協会のホームぺージにある「誰でもできるわが家の耐震診断」です。
リンク:誰でもわかるわが家の耐震診断
こちらはスマホやPCからインターネットで簡単に耐震診断ができます。
内容は10項目の問診から構成されており、問診の内容は3択から選ぶだけなのでとても簡単です。
上記のポイントや耐震診断で不安がある方は、ぜひ専門家の耐震診断を受けてみてください。
ただし、無料点検と偽って必要のない工事を勧める詐欺行為や悪徳業者も存在します。
いい加減な耐震診断結果に基づき耐震補強した建物が、
想定した大地震以下で倒壊してしまう事態を避けるためにも業者はしっかりと選びましょう。
13日目の今日は「自宅の危険度を確かめよう」
今日はここまで。
明日も一緒に1アクションを続けましょう!
参考文献:MAMA-PLUG編・著「子どもを守る防災手帖」 KADOKAWA