1995年1月17日、午前5時46分に発生した阪神・淡路大震災。
今日で27年が経ちました。
日数で言うと、今日はあの日から9863日だそうです。
私は当時、神奈川県に住む小学6年生。
お正月気分も終わり、卒業が近づく小学校生活に少し寂しさを感じながらも
中学生になるという期待感に心を躍らせながら登校していた時期。
朝目覚めて、テレビニュースでこの大震災を目の当たりにしました。
当時の凄惨な被災地の映像を忘れることができません。
幸いなことに、関東ではその後も大きな震災に見舞われることはなく
実体験としては地震の怖さに乏しい生活を送っていました。
震災の傷が癒えることはない。とハッと気づかされたのは大学生の頃です。
当時所属していたサークルの同期に、1浪して上京してきた関西弁でいつも陽気な男の子がいました。
そんな彼がある日、何かのきかっけで阪神・淡路大震災の話になったとき
「俺、阪神大震災で同級生が死んだんだ。」
急に表情が曇り、声のトーンが下がったことを今でも忘れられません。
阪神・淡路大震災からは7年間、のほほんと暮らしてきた私が気づいていないだけで、
同じような経験をした方が周りにはたくさんいるのではないかと胸を突き刺された思いでした。
毎年1月17日を迎えると、被災当時に思いを馳せるとともに、同期の彼のことを思い出すのです。
被災した当事者のみなさんの実体験以上に心に響くものはありません。
震災から27年として、当時を振り返った被災者のインタビュー記事が各新聞で多く掲載されています。
特に、神戸新聞の特集ページは掲載記事や取材内容が豊富です。
是非、ご一読ください。
さて、ここからは地震に備えて、頭に入れてほしい情報をご紹介します。
地震はいつどこで起こるかわかりません。
こうすれば絶対に助かるという方法も存在しません。
地震が起きた時に、最優先でしなければならないこと。
何が思い浮かびますか?
それは「命を守り抜くこと」
命を守ることができなければ、いくら地震後の備えをしても役には立たないのです。
そのためにできること
阪神・淡路大震災の犠牲者の8割以上が、倒壊した建物や転倒した家具の下敷きになったことによる窒息死・圧死でした。
地震で建物が倒壊すると、中にいる人がけがを負ったり、亡くなってしまうだけでなく
・火災が発生しやすい
・道路を塞ぎ、救援活動を妨げる
・避難生活が長期化し、復旧・復興が遅れる
ということにもつながります。
お住まいの建物が、
1981年に施行された「新耐震基準」以降に建設されたものかどうか、ご確認の上、
耐震に不安な場合は、耐震診断を受け、耐震補強を行いましょう。
大震災では固定されていない家具類が転倒し、部屋中に散乱します。
重い家具が胸部などを圧迫すると、窒息死するおそれもあります。
また、家具は倒れるだけでなく、テレビや電子レンジが宙を飛んだり、
食器棚の食器が散乱してケガをしたり、避難を妨げたりする要因にもなります。
東京消防庁の調べによると、
2003年~2008年に起きた大きな地震における負傷者の約30~50%が家具類の転倒・落下により負傷していました。
命を守るだけでなく、けがをしないためにも、ご家庭の家具類の転倒・落下・移動防止対策を行いましょう。
そして、いざ大きな揺れが発生したときにここなら安全!!という場所をあらかじめ確認しておきましょう。
耳にたこができるほど、聞いたことのある対策ですが、
ご自宅で実践はできていますか?
その日が、来るのは今日かもしれません。
命を守るためにできることを実践しましょう。
防災関連の講座や講演、ワークショップのご依頼受付中
対象年齢、職業等に応じた内容や対面、オンラインなどの開催方法まで
ご依頼主様のご要望に応じた形で開催致します。
お気軽にお問合せ・ご相談ください